海外ビジネスの実態。20代のほほん船乗りがフィリピンで飲食店展開しまくっちゃう話
こんにちは。
今まで16ヶ国海外に行ったけど、最近は行けてないなあと思ったなおです。
といきなり海外に思いを馳せたのも、今田舎フリーランス講座というプログラムで合宿中なのですが、その中に異国感漂うすごいことを平然と言う人を見つけてしまったからなのです。
その名も山田将太ことだーさん。
穏やかでギラギラしていない彼ですが、私の嗅覚が「こいつは只者じゃない。」
と言うので直撃しました。皆さん一緒に暴いていきましょう。
- だーさんの簡単な経歴とプロフィール。
- Q1、船の会社はどんな仕事をするの？
- Q2、船での勤務はどんな感じ？
- Q3、旅行が好きとのことだけど、どこでどんなことしてるの？
- Q4、フィリピンが特に好きなのはどうして？
- Q5、フィリピンではどんな事業をするの？
- Q6、フィリピンはマーケットとしてはどう？何かいい点はある？
- Q7、なにかホットなことはある？これから来そうなものとか。
- Q8、話を聞いているとやり手の経営者みたいな感じだけど、実際はどんなことがやりがい？
だーさんの簡単な経歴とプロフィール。
現在25歳。
海や自然が好きで、商船高専に5年通う。
そのまま船の免許を取り船会社に就職。
そのかたわら最近はフィリピンに大衆食堂を多店舗展開するべく、フィリピン人と毎日やり取り中。（詳述します。）
もうどこから質問していけばいいか。ネタの宝庫すぎる。
Q1、船の会社はどんな仕事をするの？
基本的に、3年船乗り、3年陸で管理の仕事などのように周期がある感じ。僕もそうで、最初は国内から、シンガポールやフィリピンなどを経て、最後の方は中東のカタールやアメリカまで行くようになった。
陸で働く方だと、担当を何隻か持って、海務監督と言って、その船が港についた時に検査をしたり。
実は日本人の船員は必要とされていなくて。正直日本人は賃金が高いから、東南アジアの低賃金労働者でいいし。実際フィリピン人船員の方が優秀ともいうし。
日本人なら管理の方の人が必要なんだけど、その本社に上がれるのは船員経験者じゃないとだめだから、今は経験という意味で船に乗ってるって感じかな。」
おお...早速知らない世界が広がっていく...こういう勤務体系になっていたとは。
Q2、船での勤務はどんな感じ？
一度乗ると3、4ヶ月続けて乗るんだよね。15人のクルーで数ヶ月共同生活だから、少し大変な面もある。フィリピンクルーが多いから、シャンプーみたいな小さなものが盗られたりもやっぱりある。（笑）
自分の会社ではないけど、業界的にその共同生活に病んでなのか、船から突然消えてしまう人もいる...（周りは海しかないから、身投げか、落とされたしかない。）」
（さらっと怖いことを聞いた気がする...怖すぎる...だーさんののほほんとした性格だからやっていけるということもあるんだろうな...）
Q3、旅行が好きとのことだけど、どこでどんなことしてるの？
まず船に乗りっぱなしの3、4ヶ月の間に土日がめちゃくちゃ貯まってるんだよね。だから2ヶ月とかまとまった休みを取って、自由に海外旅行に行ってる。
国としては、フィリピンが好きだからよく行く。あとはカンボジアに行ったり、ベトナムも次行きたい。
海外でビジネスのいいネタがないか探しに行ってる。例えば、海外企業した人のセミナーに顔を出してみたり、現地企業している人の手伝いをしていろいろ聞き出したり。
面白そう。長期休みが取れるのも、他の業界の会社にはなかなかない利点。
Q4、フィリピンが特に好きなのはどうして？
フィリピンで事業がやりたくて。国というより人の温かさ陽気さが好き。個人的には微笑みの国タイよりも微笑んでいる気がする。
あとは英語が通じるのもデカい。準公用語で小学校教育から英語を習っているから、子供やスラム街の人までみんな通じる。他の国だとここまではいかないよね。
そっか...！確かに気質を好きになれて言葉の壁がなかったら事業には最適そう。Q5、フィリピンではどんな事業をするの？
マニラの繁華街で大衆食堂をやりたい。もうすでに1店舗、オーナーが抜けた時に買収してて。（驚き。）
そこで働きつつ、小さなことから運営を変えていったら利益が出たんだよね。ローカル会社と協力してフランチャイズ化を進めて12店舗に増やすつもり。そうするとバイクでわざわざ仕入れていたのも一気にできて楽になるし、今まで一切なかった情報の管理もできるようになる。
展開の大きさに驚きます...！
Q6、フィリピンはマーケットとしてはどう？何かいい点はある？
フィリピンのいいとこは購買欲がすごい。大卒で給料5万くらいなのにバンバンなんでも買っちゃう。ファストフード店も満員だし、食は日本人並みにお金使う。
それと若者が多い。フィリピンって日本以上に学歴社会で、大卒じゃないと仕事に就けないから、仕事が欲しい人はたくさんいるんだよね。
え、そうなのか。学歴社会のこと、ちっとも知らなかった。少子高齢の日本と真逆の問題が起きているみたいです。
Q7、なにかホットなことはある？これから来そうなものとか。
送金システム！フィリピンって、出稼ぎで首都のマニラに若者が出かけたりと、家族が散らばっているんだよね。それで毎週くらいの頻度でお金を家族に送っていたりする。でもATMがない地域もあるから、簡単にお金を送れる仕組みは重宝される。今提携している会社ならそういうシステムを作れるから、店にも取り入れていくつもり。
すごい。日本だとLINE payやビットコインアプリのcoincheckなどいろいろあるけど、フィリピンにもそれに近いものを取り入れようとしているなんて。
Q8、話を聞いているとやり手の経営者みたいな感じだけど、実際はどんなことがやりがい？
僕自身はあまり儲けようとは思っていなくて。現地の人がちゃんと働けるようになったらいいなあと思ってる。現地の人と交流している時間が一番楽しくて、事業はあちこちの人と協力する経験もできるし、ただ楽しくてやってる。
以上。こんな感じで終始和やかに終わったインタビュー。やっていることは本当にすごいとしか言えないのに、それを自分で全くすごいと思ってない感じがまた珍しい。純粋に楽しくて好きだからやってるんだなというのがひしひしと伝わってきました。
「海外で多店舗展開とか、絶対ギラギラゴリゴリ経営者タイプでしょ。」と思われていた方もいるかもしれません。しかし実際にはこういうだーさんのような、柔軟に上手に現地の人となじんでやっていくタイプもいるのです。
いろいろな形があっていいものですね。
彼はあまりSNSをやっていないのですが、次はフィリピンで取材ができるのを楽しみにしています！（笑）この続きを皆さんもお楽しみに。
じゃあまた。
なお
